【社説】慰安婦歪曲に声を上げた世界的な歴史学者たち

 ハーバード大学のエズラ・ボーゲル教授、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のハーバート・ビックス名誉教授、マサチューセッツ工科大学のジョン・ダワー教授、シカゴ大学のブルース・カミングス教授といった米国の著名な歴史学者と、日本の研究者187人が今月5日、安倍晋三首相に対し、旧日本軍の慰安婦問題と関連した歴史的事実の歪曲(わいきょく)をやめ、慰安婦問題の解決を求める声明を発表した。この声明では「20世紀に数多く見られた戦時下の性的暴力や軍主導の売買春の中でも、日本の慰安婦制度は規模が大きく、軍レベルで組織的に管理され、また日本に占領・支配された国の若い女性、貧しい家庭の女性を搾取したという点で、特に際立っている」と指摘した。その上で「慰安婦の数は数万人なのか数十万人なのか、見解は分かれているが、日本の戦場で搾取行為があったという事実は変わらない。数多くの女性が自らの意思に反し、むごたらしく野蛮な行為のいけにえになったという証拠も明らかだ」と主張した。

 安倍首相は先月、米国議会での演説で、慰安婦問題について謝罪するどころか言及すらしなかった。ハーバード大では「人身売買の犠牲となって筆舌に尽くしがたい思いをした方々のことを思うと胸が痛い」と発言したが、加害の主体には触れないまま、巧妙な言葉遊びでごまかしたといえる。米国の日本専門家たちは、日本政府の関与や強制動員を明らかにすることで、安倍首相の慰安婦問題への姿勢に一撃を加えた。

 今年2月、米国の歴史学者19人が声明を発表して以降、日本の歴史歪曲に対する世界の歴史学者たちの懸念や反発が広がっている。今回の声明に名を連ねた歴史学者たちの大部分は日本学を専攻し、慰安婦問題や日本の現代史に精通した専門家たちだ。このうち、『昭和天皇』という本を出したハーバート・ビックス氏など3人は、日本史に関する研究でピューリッツァー賞を受賞した。エズラ・ボーゲル氏は『ジャパン・アズ・ナンバーワン』というベストセラーで有名な、米国で指折りの日本専門家だ。学者たちは声明で「日本は私たちにとって研究対象にとどまらず、第2の故郷だ」と主張した。安倍首相は「侵略の定義は歴史学者たちの研究に任せるべきだ」という発言を数回行った。日本を愛しながらも、歴史的な真実に目をつぶっていられず、声を上げた米国の学者たちの声に、安倍首相はどう答えるのだろうか。

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