女子サッカー:韓国代表入り目指す在日3世カン・ユミ

坡州NFC入所「サッカーファンの父にゴールをプレゼントしたい」
来月7日カナダW杯開幕
「日本は11年W杯優勝で女子サッカーブーム、韓国女子も祖国に希望を」

女子サッカー:韓国代表入り目指す在日3世カン・ユミ

 大村裕美(おおむらひろみ)。

 女子サッカー韓国代表チームのMFカン・ユミ(24)=華川KSPO=が高校入学前まで使っていた名前だ。カン・ユミは在日韓国人3世だ。東京生まれのカン・ユミは小さいころから「太極マーク(韓国国旗マーク)」をつけて世界の舞台を駆け巡るのが夢だった。今年4月、ロシアとの親善試合でAマッチ戦デビューを果たしたカン・ユミは、今年カナダで行われる国際サッカー連盟(FIFA)女子サッカーワールドカップ(W杯)最終エントリーに残るため、トレーニングに汗を流している。

 8日、坡州NFC(韓国代表トレーニングセンター)に入所したカン・ユミは「(8日は韓国で)父母の日だからか、きょうは特に日本にいる両親の顔が思い出されます。最終エントリーに残ってW杯本大会にも出場できたら、サッカーファンの父が誇りに思ってくれるでしょう」と語った。先月30日に予備リスト26人を発表したユン・ドクヨ監督(54)は今回の国内組招集練習終了後、最終エントリー23人を確定する方針だ。

 カン・ユミの坡州NFC入所は、4月のロシアとの親善試合時以来2回目だ。カン・ユミは「子どものころから夢見ていた場所で、代表のトレーニングウエアを着てボールを蹴っている今この瞬間がとても幸せ」と言った。

 カン・ユミは幼稚園のころから、地元のサッカーチームに参加しているタクシー運転手の父親について行ってグラウンドの片隅でボールを蹴っていた。家の中でもボールを蹴って母親にしかられたことがよくあったという。9歳の時に在日韓国人の子どもたちがメンバーの「ムグンファ・ジュニアサッカースクール」に入った。2002年の韓日共催W杯の時はムグンファ・ジュニアの仲間や在日韓国人団体の人々と一緒に飛行機に乗って韓国に来て、韓国代表を応援したりもした。「大邱W杯スタジアムで行われた韓国と米国の試合を見たが、かっこいい安貞桓(アン・ジョンファン)選手がヘディングシュートで同点ゴールを決めたシーンは今もはっきりと覚えています。韓日共催W杯は在日韓国人たちにも大変な感動を与えた大会でした」

坡州=ユン・ドンビン記者
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