安倍首相の謝罪を機に謝罪要求中止を=元駐日韓国大使

【ソウル聯合ニュース】駐日韓国大使を務めた孔魯明(コン・ロミョン)元外務部長官は16日、ソウル市内で開かれた学術会議で基調演説し、安倍晋三首相が8月に発表する予定の談話について、韓国との関係改善に向け、過去の植民地支配と侵略について謝罪し、韓国側はこれを機に日本への謝罪要求をやめる必要があると訴えた。

 会議は韓国国立外交院と日本国際問題研究所が共催した。

 孔氏は談話について、「日本国内を意識したものではなく、多大な苦痛を与えたアジア諸国の国民へのメッセージになるべきだ」と指摘。「反省と謝罪の意を直接的かつ平易な言葉で発し、アジア国民の心の和解を実現することを切実に願う」と述べた。

 また、「日本は戦後、この地域に経済、社会、文化的に多大な貢献をした。アジア諸国が日本の貢献と援助に文句を言わず日本のリーダーシップを受け止めるためには、こうした内容が談話に盛り込まれなければならない」と強調した。

 韓国に対しては「これを機に謝罪云々の話から卒業しなければならない」として、「終止符を打つべきだ。そうしてからこそ明るい未来が両国に開かれるはずだ」と促した。

 両国の最大の課題となっている旧日本軍の慰安婦問題に関しては、「一日も早く解決することが韓日関係だけでなく、グローバルな次元から女性人権問題を解決することに寄与できる道が開かれると思う」と述べた。

 韓国と中国、日本の3カ国関係にも触れ、「この地域で覇権を追及してはならない」と指摘。「日本はわれわれのパートナーで、中国に対抗するためのパートナーシップではなく、韓日が手を結び中国を説得して協力する関係をもたらすことが重要だ」との考えを示した。

 一方、別所浩郎駐韓日本大使は基調演説で、両国間の具体的な懸案については言及せず、「両国間では相手を感情的にしか見ていないのが現実だ」として、「(国交正常化)50周年を機会に日韓両国民がお互いを客観的に見て知るようになればと思う」と呼び掛けた。

 国交正常化50周年のキャッチフレーズである「共に開こう 新たな未来」を紹介し、「このキャッチフレーズをしっかり実践していくことが重要だ。共通の利益をあらためて確認し、共に協力しながら共通利益を実現、拡大していくことによって両国の新たな未来を切り開いていける」と強調した。その上で、「(両国関係の)好循環を生み出していくべく、日本政府の一員として私も努力していきたいと決意している」と述べた。

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