ソウルのある小学校が北朝鮮の国旗(人共旗)を運動会の万国旗の一部として掲げ、物議を醸している。この人共旗は8日の運動会のために制作され、1週間ほど飾られていたが、住民の抗議を受け学校側は14日午前に撤去した。
校庭に飾られていた約1000枚の万国旗のうち人共旗は5枚で、太極旗(韓国の国旗)やカナダの国旗などと一緒に掲げられていた。
学校側は「国連に加盟する約190カ国の国旗の下絵を印刷して全校生に1人2枚ずつ配り、色を塗らせて作った。多くの国旗に混ざった人共旗に気づかず、誤って飾ってしまった」と釈明している。一方、この日会った同校の男子児童(8)ら3人は「僕たちが塗った国旗が北朝鮮のものだと知っていた」と話した。
学校に掲げられた人共旗を撮影したカン・ソンギュ元国会議員は「小学生でも知っている人共旗に教師が気づかなかったとすれば、教員養成課程に問題があることになる。韓国の小学校の校庭に人共旗を堂々と掲げることが教育にふさわしいかどうか、考えてみるべきだ」と批判した。
これに対し教育部(省に相当)の関係者は「学校の運動会で掲げた万国旗を適用対象とした法令がなく、実定法違反と判断するのは難しい」と話している。
昨年9月の仁川アジア大会でも、競技会場だった京畿道・高陽総合運動場の前に人共旗が掲げられたことに保守団体などが強く反発し、組織委員会が旗を下ろす騒動があった。
現行の大韓民国国旗法では、韓国を認めている国の国旗に限り掲揚を認めており、人共旗の掲揚は禁じられている。だが国際会議やスポーツ大会は例外で、アジア大会などでは人共旗の掲揚が限定的に認められる。検察は昨年、仁川アジア大会の競技場、表彰式会場、選手村でのみ人共旗の掲揚を許可する内容のガイドラインを提示した。