韓国の市民団体「環境運動連合」は7日午前、ソウル市鍾路区の日本大使館前で記者会見し「国際社会の非難にもかかわらず、日本が捕鯨を強行している」と強く批判した。また、捕鯨は「絶滅の危機に置かれた生命体をと殺するものだ」と主張した。
毎日新聞などの日本メディアによると、山口・下関などの港から今月1日までに調査目的の捕鯨船4隻が出港し、南極海に向かった。今回の調査で、日本はミンククジラを333頭捕獲するほか、資源量推定のための目視調査などを実施する計画だ。
国際司法裁判所(ICJ)は従来の日本の調査捕鯨について「科学調査目的とはいえない」として昨年3月に中止を命じた。だが、日本政府は捕獲頭数を従来の約3分の1に削減した新計画に基づいて調査捕鯨を再開した。
環境運動連合は「日本は2005年以降、約3600頭のミンククジラを虐殺したが、そのうち研究に使用されたのは9頭にすぎず、発表された論文も2本しかない」と批判。「科学的な調査を口実に、食用に鯨を捕獲しようとしている」と指摘した。続けて「国際社会の非難にもかかわらず、日本は1986年に商業捕鯨が禁じられて以降、1万頭に上るミンククジラを捕獲した」と述べ、鯨の絶滅に懸念を示した。