靖国爆発音:「姦酷塵」に報復、横浜の韓国総領事館に汚物

容疑者の男、日本再入国時に火薬用硝酸カリウム持ち込み確認

 「靖国神社爆発音事件」と関連、何者かが横浜市にある韓国総領事館に汚物入りの箱を投げ付ける事件が発生した。

 12日午前9時15分ごろ、横浜市にある韓国総領事館の職員が、領事館内の駐車場で縦15センチ、横35センチ、高さ10センチ前後の不審な箱を発見、日本の警察に通報した。警察は爆発物処理班を出動させたが、中身は爆発物ではなく乾燥した排せつ物であることが確認された。それが動物のものなのか、人間のものなのかは不明だ。

 箱の上には「姦酷塵による靖国爆破への報復です」と手書きの文字が書かれていた。「姦」はよこしま、「酷」はひどい、「塵」はほこりという意味で、日本語で「韓国人」と発音が同じだ。送り主は「在特会」となっていた。在特会とは「在日特権を許さない市民の会」の略で、ヘイトスピーチ(憎悪発言)を日常的に行う嫌韓団体だ。

 「靖国神社爆発音事件」の容疑者とされる男(27)が9日に日本に再入国した時、持ち込んだ粉が硝酸カリウムであることも確認された。硝酸カリウムは火薬の配合に使われる物質だ。毎日新聞や読売新聞など日本のメディアによると、男は再入国時に金浦空港から羽田空港にデジタルタイマー、バッテリー、不審な粉を持ち込んだ。日本の科学捜査研究所が検査した結果、この粉が硝酸カリウムであることが確認された。日本のメディアによると、先月23日に靖国神社内のトイレで爆発音がした時の残骸(ざんがい)から出た粉も硝酸カリウムだったという。

 男の顔と実名が日本のメディアに公開されたことについて、菅義偉官房長官は「(日本の)警察が顔写真を提供したことは全くない。メディアが勝手に行ったのではないか。日本政府は全く関与していない」と責任を否定した。

東京=金秀恵(キム・スへ)特派員
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