金正恩第1書記「韓国のビールは実にまずい」

パーティーに韓国のビールを持って来させて北朝鮮のビールと飲み比べ

金正恩第1書記「韓国のビールは実にまずい」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記が、韓国のビールを味見して「韓国のビールは実にまずい」と語ったという。

 最近平壌を訪れたという新義州在住の消息筋は25日「金正恩第1書記が今年10月、労働党創建70周年記念行事を終えた後、労働党の幹部と祝賀パーティーを開いた。その席に韓国のビールも出た」と伝えた。パーティーで金正恩第1書記は、幹部らに対し「韓国のビールと北朝鮮のポンハク・ビール(写真)の味を比べてみろ」と言ったという。消息筋は「ポンハク・ビールと韓国のビールを飲み比べた金正恩第1書記は『韓国のビールは実にまずい。ビールは確実にこちらのものがうまい』と語った」と伝えた。

 また消息筋は「金正恩第1書記があえて韓国のビールと北朝鮮のビールを比べたのは『韓国ビールは北朝鮮ビールよりまずい』という外国メディアの報道の影響。北朝鮮ビールの優れた味を通して、南と比較できる商品が特にない北朝鮮の劣等感を克服しようとする狙いがあるものとみられる」と語った。今回の件に先立ち、英国のロイター通信は「北朝鮮の大同江ビールは韓国のビールより味がいい」と評している。

 故・金正日(キム・ジョンイル)総書記はコニャックを好んだが、金正恩第1書記はビールを好むという。ビール狂といわれる金正恩第1書記は2年前、醸造所を備えたドイツの「ビア・ガルテン」を平壌にもオープンして欲しいとドイツのビールメーカー「パウラナー」に要請したが、拒絶された。今回金正恩第1書記が韓国ビールと比較した北朝鮮のポンハク・ビールは、高級幹部用に作られているもの。リュンソン・ビール、金剛ビール、大同江ビールと並び北朝鮮の4大ビールとされる。リュンソン、ポンハク、金剛ビールは1990年代まで北朝鮮を代表するビールだったが、英国の醸造設備を持ち込んで作っている大同江ビールは、2000年代に入ってから北朝鮮を代表するビールに浮上した。ビールの専門家らは「ポンハク・ビールと大同江ビールの味の違いは、日本でいえばキリンビールとアサヒビールの違い。成分に大きな差はないが、ポンハク・ビールの方が少し古風な味(炭酸の量が少なく、ソフトなのどごし)」と評されている。

キム・ミョンソン記者
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