「胸囲が小さい」 女性消防官受験者3人不合格に抗議殺到

 昨年3月、消防幹部候補生選抜課程で、女性の受験者3人が「胸囲が小さい」という理由で身体検査不合格の判定を受けた。3人はいずれも筆記試験と体力検定を通過していたが、「胸囲は身長の2分の1以上でなければならない」という消防官採用規定に引っ掛かり、脱落した。この事実が報道によって知れ渡ると、消防官志願者や市民から抗議が殺到した。

 今年からは、胸囲とは関係なく消防公務員に志願することができる。国民安全処は、消防官の身体条件から胸囲の基準を取り除くこととした「消防公務員任用令施行規則」の改正案を、18日から適用する。国民安全処が17日に発表した。

 国民安全処の関係者は「消防官採用規定を作った1978年ごろは、胸囲が大きいほど筋肉が多く、心肺機能が高いという認識があった。しかし最近、消防官の健康に関する委託研究を行った結果、胸囲と心肺持久力との間には関連がないことが明らかになったため、不合理な規定を廃止することにした」と語った。

 また、色覚障害に関する基準も「色覚障害または赤色弱であってはならない」から「正常または低い段階の色弱でなければならない」に変更された。今年の消防公務員試験は4月(筆記)に始まる。

チェ・ヒミョン記者
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