三島由紀夫「憂国」盗作疑惑の韓国人作家に不起訴処分

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 盗作による詐欺および業務妨害容疑で告発されていた小説家、申京淑(シン・ギョンスク)さん(53)について、ソウル中央地検刑事6部(ペ・ヨンウォン部長)は先月31日、不起訴とする決定を下した。

 申さんが1996年に発表した短編小説『伝説』は、日本の作家、三島由紀夫(1925-70)の『憂国』をまねたものだという疑惑が浮上していた。これに対し、韓国社会問題研究院のヒョン・テクス院長は昨年6月、「申さんの盗作行為によって、『伝説』を出版した出版社の業務が妨害され、また申さんが盗作によって印税を得たのは詐欺罪に当たる」として告発した。

 検察の関係者は「出版社側が先に、申さんに対し出版を持ち掛けたため、申さんが出版社をだまして印税を受け取ったわけではなく、出版社側にも処罰を求める意思が全くないため、不起訴とすることにした」と説明した。

パク・サンギ記者
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