トイレに行こうとドアを開けたら大けが、恐怖のカラオケ店 /釜山

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 カラオケボックスが入っている釜山市内の雑居ビルで、防火ドアからの転落事故が9カ月間に2回も発生した。今月13日午後11時55分ごろ、釜山市東区の雑居ビル2階にあるカラオケボックスで、22歳の女性が避難用の防火ドアを開けて外に出たところ、3.8メートル下の1階の床に転落した。防火ドアの外には、柵や階段などの安全設備が全くなかった。酒に酔った状態で転落した女性は、頭部や腕などの骨を折る重傷を負った。

 女性は事故に遭う前、トイレに行こうとして、カラオケボックスの廊下側のドアを開けた。そのすぐ外側には避難用の防火ドアがあり、これを開けたところ、そのまま外に転落したというわけだ。このカラオケボックスでは昨年9月にも、客が防火ドアを開けて下の階に転落し、重傷を負う事故が発生した。当時も防火ドアの外に柵などがないという構造は今回と同じだった。釜山消防安全本部の関係者は「カラオケボックスの下の階は車が出入りする駐車場になっているため、固定された非常階段や柵はなく、代わりに折りたたみ式のはしごが設置されているが、客がこのような事実を知るのは困難だ」と話した。消防法では、避難用の防火ドアに施錠した場合、300万ウォン(約27万円)の過料を科すと規定しているため、カラオケボックスの店主は普段、防火ドアに施錠していなかった、と警察は説明した。

 国民安全処(庁に相当)は先月3日、「不特定多数が利用する施設の防火ドアからの転落事故を防ぐため、必要な措置を講じなければならない」という条項を盛り込んだ特別法の施行規則案を国会に提出している。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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