ロッテ創業者長女「なぜ私が逮捕されなければならないのか」

辛英子容疑者を逮捕=裏金授受の疑い

 ロッテグループの汚職事件を捜査しているソウル中央地検は7日、ロッテグループの創業者、辛格浩(シン・ギョクホ)氏(93)=日本名・重光武雄=の長女でロッテ奨学財団理事長の辛英子(シン・ヨンジャ)容疑者(73)を逮捕した。

 辛容疑者はロッテ免税店への出店で便宜を図る見返りとして、化粧品ブランド「ネイチャー・リパブリック」のチョン・ウンホ元代表(51)から裏金約34億ウォン(約3億円)を受け取るなどした疑い。ロッテグループの汚職事件で経営者一族から逮捕者が出たのは初めて。

 辛容疑者は、ネイチャー・リパブリック以外の化粧品業者、外食業者からも裏金を受け取り、息子が大株主を務めるブランド品流通会社「BNP通商」に勤務したこともない3人の娘を役員に就かせ、給与名目で会社資金47億ウォンを横領したとされる。辛容疑者は2000億ウォン以上の資産を持つ。

 辛容疑者は前日、逮捕状の審査で涙を流しながら、「息子が病気で世話が必要だ」などと訴えたという。しかし、ソウル中央地裁は「逮捕の必要を認める」として、逮捕状を交付した。

 検察で逮捕状が出たことを聞いた辛容疑者は「罪を犯していないのに、なぜ私の話を聞いてくれないのか」と検事らに抗議したとされる。また、検察官が7日未明に逮捕状を執行しようとすると、辛容疑者は「なぜ私が逮捕されなければならないのか」と抵抗したという。

パク・サンギ記者 , キム・アサ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい