ロッテ創業者の長女、横領罪で起訴

ロッテ創業者の長女、横領罪で起訴

 ロッテグループをめぐる汚職事件を調べているソウル中央地検は、ロッテ免税店とロッテ百貨店への出店に便宜を図る見返りとして、業者から裏金35億ウォン(約3億2000万円)を受け取ったほか、自身が支配する会社の資金47億ウォン(約4億3000万円)を横領した罪でロッテ奨学財団理事長の辛英子(シン・ヨンジャ)容疑者(74)を起訴した。辛容疑者は辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテグループ総括会長=日本名・重光武雄=の長女。

 検察によると、辛容疑者は2007年から今年初めにかけ、化粧品ブランド「ネイチャーリパブリック」のチョン・ウンホ代表(51・逮捕済み)と化粧品会社T社、外食業者G社などから免税店や百貨店への出店時に売り場の位置を良い場所に確保してほしいなどと依頼を受け、見返りとして35億ウォンを受け取っていた。

 辛容疑者は業者に出店させた後、売り上げの一部を定期的に受け取ったり、容疑者の息子が大株主のBNF通商を介し、金銭提供を受けていた。

 検察は犯罪による不正利得35億ウォンを回収するため、辛容疑者が所有するマンション、土地などの追徴保全命令を裁判所に請求した。辛容疑者が息子名義で会社を設立し、実質的には容疑者自身が経営してきたBNF通商、ユニエル、Jベスト、S&Sインターナショナルなどで実際に勤務もしていない娘3人を役員として就任させ、会社資金47億ウォンを横領した疑いも持たれている。

キム・アサ記者
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