野球:タトゥーが狂わせた呉智煥とイ・デウンの野球人生

野球:タトゥーが狂わせた呉智煥とイ・デウンの野球人生

 「NO PAIN, NO GAIN(苦労なくしては何も得られない)」

 野球に対する覚悟や家族への愛を込めたタトゥーが野球人生の大きな障害になるとは思わなかったのだろう。韓国プロ野球・LGツインズの呉智煥(オ・ジファン、26)と日本プロ野球・千葉ロッテマリーンズでプレーしたイ・デウン(27)が警察野球団への入団を志望したが、「過度なタトゥー」のためかなわなかった。2人は25日、兵役の代わりに警察に勤務する「義務警察」の特技者選考試験で身体検査を受けたが、不合格との通知を受け取った。

 呉智煥は6年前、野球に対する自身の覚悟を示すため「NO PAIN, NO GAIN」という英語のフレーズを20センチほどの大きさで左腕に入れた。イ・デウンは左耳の後ろに家族の名前のイニシャル「CDBJD」を入れた。プロ選手としての覚悟を決め、家族への愛情を込めたものと思われる。

 ところが、このタトゥーが警察野球団不合格の理由になった。義務警察選抜試験と体力基準表には「入れ墨が義務警察の名誉を損なうほど入れられていたら、選抜しない」と明記されている。審査委員らは、呉智煥とイ・デウンのタトゥーが「義務警察の名誉を損なうほど過度だ」と判断したのだ。警察野球団は兵役に就きながら野球ができるため、韓国国軍体育部隊(尚武野球団)と共に選手たちが先を争うように志願する部隊だ。

 満26歳の呉智煥は来年タトゥーを消し、再び尚武野球団と警察野球団に志願する機会が残っているが、イ・デウンは尚武野球団入団の年齢制限(満27歳)に引っかかるため、追加募集がなければ現役兵として入隊するしかない。最も脂がのっている時に2年余り野球が全くできなくなる可能性が出てきたのだ。イ・デウンは韓国プロ野球リーグを経ずに直接海外に進出したため規定上、尚武野球団や警察野球団に入団できなかったが、今月13日に韓国プロ野球委員会(KBO)がこの規定を改正し、イ・デウンに野球をしながら兵役を務める道を開いた。だが、タトゥーが思わぬところで足を引っ張った。プロ野球ファンはインターネット上に「早く消せば良かったのに、タトゥーのせいで現役兵になるなんていうこともあるのか」などと書き込んでいる。一般現役兵の場合、体全体をタトゥーで覆われない限り、入隊が可能だ。

イム・ギョンオプ記者
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