韓国相撲「シルム」が無形文化財に

保有者の認定なし、種目のみを指定予告

 韓国固有の民俗武芸「シルム」(韓国相撲)が文化財になる。

 文化財庁(羅善華〈ナ・ソンファ〉庁長)は31日、韓国を代表する年中行事としてこんにちまで続いてきたシルムについて、国家無形文化財への指定予告を行った。三国時代から近代までの伝承史を遺物・文献で確認できること、技などの面に韓国独自の固有性や表現の美しさなどがはっきり表れていること、韓国の伝統芸能の属性を理解する上で重要な研究対象であることなどから、高い価値があると評価された。

 韓国伝統の武芸「テッキョン」は既に1983年に重要無形文化財第76号に指定されたのに、シルムはなぜ今になってようやく指定予告がなされたのか。その理由は、2014年までは、重要無形文化財を指定する際、種目と共にその技能・芸能の保持者(保有団体)を指定することになっていたからだ。文化財庁は2014年に文化財保護法を改正し、特定の保有者の認定が難しい種目については、保有者を認定しなくても重要無形文化財に指定できるようにした。

 文化財庁の関係者は「シルムは特定個人にのみ伝承されるものではなく、韓半島(朝鮮半島)全域で普遍的に共有・継承された。シルムの技術よりも共同体性、民族芸能としての意味の方が大きいので、保有者や保有団体は認定しない方針」と語った。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者
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