旅客船沈没:看護将校「空白の7時間、朴大統領の診療していない」

 貨客船セウォル号が沈没した日の朴槿恵(パク・クネ)大統領「空白の7時間」をめぐる疑惑に関連、当時大統領府に派遣されて勤務していた看護将校2人のうちの1人である女性大尉(28)が「沈没事故当日、大統領の診療はなかった」と語った。この女性大尉は先月30日(現地時間)、韓国メディアとの電話インタビューで、「診療とは関係なくとも、朴大統領をその日、見ていないし、ほかの医療スタッフが官邸に行くのを見た記憶もない」と述べた。今年8月から米テキサス州サンアントニオにある陸軍施設管理司令本部病院で研修している女性大尉は、国防部(省に相当)を通じてインタビューを自ら希望して発言した。

 女性大尉は、普段から朴大統領に静脈注射や栄養注射を打っているのは事実だと言ったが、注射の種類(グルタチオン注射・胎盤エキス注射など)や回数など具体的な質問に対しては「患者への処置と処方については医療法上の守秘義務条項に違反するため言えない」と答えた。朴大統領の外部診療の有無やプロポフォール投与疑惑に関しても同じ理由で口を閉ざした。ただし、朴大統領がボトックスやしわ取りなど美容施術を受けたかどうかについて、この女性大尉は「私が知っている限りない」と一蹴(いっしゅう)した。

 女性大尉は朴大統領の諮問医を務めた緑十字iMED病院の金相満(キム・サンマン)院長を大統領府で見たことは認めながらも、金院長の診療内容については「診療する際に最小限の人員のみ立ち会っていたので、(私はその場に)いなかった」と言った。皮下注射など自身の診療行為については「すべて医務室長と主治医の立ち会いの下でした」と述べた。世間で言われているのとは違い、「大統領官邸には看護将校はいない」とも言っている。

 女性大尉は「私は大統領と1対1で会ったり、業務的な部分について知っていたりすることはない。名誉ある軍人として一点の曇りもなく身をささげてきたが、(不当な行為があったかのように)見られているためあまりにも胸が痛んだ」と涙声で言った。セウォル号沈没事故当日、女性大尉と共に大統領府で看護将校として勤務していた人物=除隊=も先月29日の記者会見で、「事故当日はもちろん、大統領府医務室服務中に朴大統領に美容施術をしたことはない」と疑惑を否定している。

ワシントン=金垠廷(キム・ウンジョン)特派員
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