韓国の信徒数1位はプロテスタント19.7%、無宗教は56%

 また今年は統計調査の方法が変更された点を問題として指摘する人もいる。5年周期で実施される人口住宅総調査(宗教は10年ごとに調査)は、2010年までは「全数調査」だったが、15年の調査では宗教分布の場合、「標本調査」に変更された。宗教分布の調査標本は1000万人だった。直接訪問が51.4%、ネット上のアンケートが48.6%だった。

 こうした方法について、曹渓宗の関係者は「インターネットに慣れていない高齢者信徒が多い仏教の立場からすれば、こうした調査方法は不合理と思われる。仏教宗団協議会と曹渓宗中央信徒会などがこうした問題点を指摘したものの、結果的にこのような統計結果が出た」と説明する。カトリック司教会の関係者も「カトリックは毎年末司教会のレベルで全国の信徒数を厳密に調査しているが、今年3月に発表した2015年末の信徒数は565万人」とした上で「休んでいる信徒が回答しなかったとしても、統計庁の数値(389万人)との開きが大き過ぎる」と話す。プロテスタント界の世論調査統計の専門家であるチョ・ソンドン教授(実践神学大学大学院)は「プロテスタントの信徒が他の宗教団体の信徒に比べて宗教的なアイデンティティーがより強かったため、積極的に回答したものと思われる」とコメントした。

 このような指摘について、統計庁の関係者は「通常2万-3万人の標本でも国家統計を作成することを思えば、(今回の宗教調査は)標本が1000万人に上る大規模な調査であるだけに正確と判断できるほか、統計的にも全く問題がない」と説明している。

金翰秀(キム・ハンス)宗教専門記者 , ソン・ジンソク記者
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