中国の防空圏進入 「THAAD圧力」の意図排除せず=韓国閣僚

【ソウル聯合ニュース】韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長官は12日、中国軍用機が韓国の防空識別圏内に進入したことについて、「米国の最新鋭地上配備型迎撃システム『高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)』の在韓米軍配備と関連した『圧力』の意図がある可能性を排除しない」と国会国防委員会所属の議員に報告した。

 韓氏と国防委員会所属議員らとの懇談会に出席した最大野党「共に民主党」の李哲煕(イ・チョルヒ)議員が伝えた。韓氏は「韓中両国間の主な懸案への対応措置」と報告したという。

 また金栄宇(キム・ヨンウ)国防委員長は会見で、韓長官が「『韓中両国間の主な懸案』とはTHAAD配備のことか」という質問に、「THAADへの対応措置の可能性がある」と述べ、「圧力をかける意図を排除しない」と答えたと伝えた。

 韓長官は中国の軍用機による防空識別圏進入が「昨年にも59回あった」とし、「今回は機種から見て戦略兵器といえる軍用機6機が含まれており、多少異例といえる」と分析した。

 今回の防空識別圏進入について韓長官は「多角的に解釈している」とも述べた。必ずしも韓中両国間の問題が原因ということではなく、中国はこれまでも日本との間の領有権問題などを受け領海上で大規模訓練を行っており、今回の防空識別圏への進入も作戦上領海での訓練と連携して行われた可能性が高いという意味として受け止められる。

 中国の軍用機は今月9日に約10機が韓国南部・済州島の南の岩礁、離於島付近の韓国防空識別圏に約4~5時間にわたり進入し、韓国空軍は戦闘機約10機を緊急発進(スクランブル)させた。防空識別圏に進入した中国の軍用機のうち8機は大韓海峡(対馬海峡)を通過し、日本の防空識別圏まで飛行した。

 韓長官によると、この際、韓国軍は「通常の手続き」に従って両国空軍間に設置されたホットラインで警告し、中国側からは進入した軍用機の機種などについて返答があった。

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