「帝国の慰安婦」:朴裕河教授無罪判決に日本人記者「完勝」

「裁判長は非常に公平に判断」

 世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)日本語日本文学科教授に対する刑事裁判一審判決公判は、日本のメディアの注目を浴びた。日本人記者約10人が裁判開始30分前から法廷に集まり、傍聴席の最前列に陣取った。裁判傍聴者リストの上の方には読売新聞やフジテレビなどから来た日本人記者の名前があった。裁判が始まると、日本人記者たちは判決の内容をリアルタイムで書き取り、速報を打った。

 所属を明らかにしなかった日本人記者(25)は「無罪判決は当然だと思う。社会的に論争がある問題を法の物差しで判断するのは難しいのでは」と語った。別の日本人記者は「裁判官は非常に公平に判断した。完勝だ」と言った。

 朝日新聞・読売新聞・毎日新聞など日本の主なメディアは同日の判決をリアルタイムで発信、主要ニュースとして報道した。朝日新聞は「韓国の検察は朴裕河教授の表現は虚偽の事実だと主張、昨年12月に懲役3年を求刑していた」「この事件をめぐっては、検察や裁判所が歴史的な事実を評価し、刑事罰を科すのは言論や学問の自由を脅かすという指摘が、日韓の有識者から出ていた」と報道した。

 産経新聞は「今回の判決をめぐっては、韓国に『表現・研究の自由』があるのかについて、日本など海外から高い関心が寄せられていた」と伝えた。これまで日本の右翼の論客たちは同教授が刑事裁判を受けることについて「韓国は歴史に関して自由な議論ができない国だという証拠だ」と主張していた。

東京=金秀恵(キム・スへ)特派員 , チュ・ヒヨン記者
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