金正男殺害:ハニートラップや毒針、北の暗殺の手口とは

金正男殺害:ハニートラップや毒針、北の暗殺の手口とは

 北朝鮮は、過去にも暗殺を実行したことがある。また、毒針など毒劇物を利用して暗殺を試みたことが判明したケースもある。1997年2月15日夜、金正日(キム・ジョンイル)総書記の夫人のおい、李韓永(イ・ハンヨン)氏(当時36歳)が殺害される事件が起こった。李氏は、京畿道城南市ソヒョン洞にあった自宅のエレベーター前で撃たれ、倒れているところを発見された。当時、国家安全企画部(現在の国家情報院)と警察は、事件の3日前に発生した「ファン・ジャンヨプ労働党書記亡命事件」に対する北朝鮮の報復という可能性が高いとみて捜査を展開したが、実行犯を検挙することはできず、実行犯が北朝鮮へ戻った後、ようやく北朝鮮工作員の仕業ということを確認した。

 ファン・ジャンヨプ元労働党書記もまた、亡命の後、暗殺の危険に生涯悩み続けた。実際、北朝鮮から送られた「ファン・ジャンヨプ暗殺チーム」二人が検挙されたこともある。

 北朝鮮関連の活動をしていた韓国国民を毒針で殺害しようとしたケースが摘発されたこともある。検察は2011年10月、対北ビラ散布運動を行っている自由北朝鮮運動連合の 朴相学(パク・サンハク)代表=脱北者出身=を暗殺しようとした疑いで、脱北者出身の工作員を逮捕・起訴した。検察は当時、被告の検挙現場で入手した毒銃や毒針などを公開した。ボールペン型の毒針は、キャップを左に5回まわすと針が発射される仕組みで、針にはわずか10ミリグラムで人を即死させられる「ブロム化ネオスチグミン」という毒薬の成分が塗られていたという。被告は、裁判所から懲役4年の刑を言い渡された。

 同じく11年の8月には、中国・丹東で脱北者を支援していたキム・チャンファン牧師(当時46歳)が、ブロム化ネオスチグミン中毒で死亡し、「毒針で暗殺された」という推測もあった。当時、キム牧師はタクシーを待っていたところ突然倒れ、亡くなったという。

ユン・ヒョンジュン記者
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