金正男殺害:後見人の張成沢氏処刑後、生活資金どこから?

韓国国家情報院「金正男氏はかなりの資産家」
以前から秘密資金準備か

金正男殺害:後見人の張成沢氏処刑後、生活資金どこから?

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が13日にマレーシアで殺害された事件に関連し、正男氏がどこから生活資金を得ていたのかに注目が集まっている。父の金正日(キム・ジョンイル)総書記が11年に死去して以降、正男氏は叔父の故・張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長から経済的支援を受けて生活してきたとされる。このため一部では、13年12月に張成沢氏が処刑された後、資金源が断たれ、経済的に困窮していたのではないかとの話も出ている。しかし韓国国家情報院の李炳浩(イ・ビョンホ)院長は15日に行われた国会情報委員会の懇談会で「金正男氏はかなりの資産家」と報告したと複数の情報委員が伝えた。ある情報委員は「正男氏が最近まで生活に困窮していたということはない」と述べた。

 国家情報院はこの日、金正男氏の具体的な資金源については明言しなかったという。これについてイ・チョルウ国会情報委員長はブリーフィングで「金正男氏は以前(張成沢氏の処刑前)から相当な準備をしており、資金には困っていなかったと思う」と述べた。つまり、張成沢氏の処刑前から巨額の秘密資金を蓄えていたというわけだ。

 金正男氏は張成沢氏の処刑前までは主にシンガポールに滞在し、マレーシアとの間を行き来しながら張成沢氏から毎年数百万ドルの資金を援助してもらっていたという。シンガポールとマレーシアには北朝鮮の貿易会社が複数進出しており、東南アジアでの北朝鮮の外貨稼ぎの拠点となっている。当時、駐マレーシア大使は張成沢氏のおいの張勇哲(チャン・ヨンチョル)氏で、正男氏への資金支援の中継役を担っていたという。張勇哲氏は張成沢氏処刑後に北朝鮮に呼び戻され、現時点での生死は分かっていない。

 金正男氏は中国や東南アジアで、武器取引やIT、エネルギー関連事業も手掛けていたことが分かった。ある対北朝鮮専門家は「金正男氏が中国で暮らしていたときは北朝鮮の武器取引や秘密資金の管理を担当し、かなりの資金を集めていたはずだ」と指摘した。また、シンガポールで事業を展開する韓国系住民は、本紙の電話インタビューで「2014年ごろ金正男氏がシンガポールの高級ホテルで中国・ロシアのエネルギー業界関係者らと会って事業について話し合っていたほか、市内のショッピングモールで数百万ウォン(数十万円)のバッグを買っているのを何度も目撃した」と話した。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者
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