金正男殺害:張成沢処刑後「人生悲しい」と話すことも

 15日午後、金正男(キム・ジョンナム)氏(46)一家が住むとされるマカオ旧市街の8階建てマンションを訪れた。駐車場前にいた警備員に「金正男氏はここに住んでいるのか」と尋ねると、「何も言えない。住民でないならば早く出ていってもらいたい」と答えた。マンションは出入り口が1カ所しかなく、マカオの治安警察局本部と近い。1時間ほど待機したが、北朝鮮人と思われる住民の姿は見られなかった。

 マカオのタイパ島にある高層マンション団地も状況は同じだった。1階の出入り口にいた警備員は「この棟で北朝鮮人は見ていない。きょうは多くの記者が来て、『金正男氏の家族』について質問を受けたが、何も知らない」と話した。ここは金正男氏の息子、キム・ハンソル氏(22)と娘のキム・ソルヒ氏(18)が通っていたインターナショナルスクールから徒歩5分の距離にある。金正男氏は2008年ごろ、子供の登校を考え、この新築マンションに転居した。しかし、ハンソル氏が韓国人のボーイフレンドを連れてきたため、住居が在住韓国人に知れてしまい、11年ごろに旧市街に引っ越したという。

 マカオは金正男氏の再婚相手、イ・ヘギョン(42・旅券名義はチャン・ギルソン)が子ども2人を育てた場所だ。金正男氏の警備員を長年務める女性のソ・ヨンラン氏もマカオ在住だ。

 金正男氏が保有しているとされるマカオの不動産4カ所のうち最近住んでいたとされる2カ所を訪れたが、家族の行方は分からなかった。「金日成(キム・イルソン)の長孫」に当たるキム・ハンソル氏は昨年、フランスを離れ、「マカオに行く」と話していたという。韓国情報当局もハンソル氏のマカオ滞在に言及していたが、最近ハンソル氏を直接見かけた韓国人はいないという。昨年9月にインターナショナルスクールを卒業したソルヒ氏の行方も分かっていない。

 マカオで金正男氏一家と長年交流があったAさんは「14日夜に金正男氏が毒殺されたというニュースを見て、夫人(イ・ヘギョン氏)に連絡したが、携帯電話のスイッチが切られていた。金正男氏に万一の事態が生じた際に備えた『行動指針』のようなものを準備していたはずだ」と語った。その上で、「現状では身を隠すのが常識的な対応ではないか」と指摘した。金正男氏一家の韓国亡命の可能性について、「中国領のマカオは中国の工作員が自由に動けるので、韓国よりもマカオの方が安全かもしれない」との見方を示した。

マカオ=アン・ヨンヒョン記者
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