金正男殺害:米国の同盟国で唯一北朝鮮と親密なマレーシア

金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害されたマレーシアは、米国の同盟国の中では北朝鮮と最も親密な関係を維持していることでも知られる。

 北朝鮮とマレーシアは1973年6月に国交を結び、今も互いにビザなしで入国できる。そのため工作員を含む北朝鮮関係者の多くはマレーシアを東南アジアにおける活動の拠点としているようだ。

 北朝鮮とマレーシアは貿易も盛んだ。北朝鮮はゴムやパームオイルなどをマレーシアから輸入しており、またマレーシアは鉄鉱石や亜鉛などを輸入し、さらに数百人の北朝鮮労働者も受け入れている。とりわけボルネオ島北西部のサラワク州の鉱山には300人の北朝鮮労働者が作業に従事しているという。北朝鮮大使館周辺にはコリアン・レストランが複数あり、また北朝鮮大使館も「高麗館」というレストランを直営し、ここには北朝鮮から派遣された女性従業員が複数働いている。現地のメディアによると、2013年にマレーシアのヘルプ大学は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に経済学名誉博士の学位を授与したようだ。

 米国も北朝鮮とマレーシアとの関係を外交的に活用している。昨年10月に米国のガルーチ元国務省北朝鮮核問題担当特使が北朝鮮外務省米国局のハン・ソンリョル局長と非公式の協議を行ったのもクアラルンプールだった。金正恩氏が金正男氏殺害の場所としてあえてマレーシアを選んだとすれば、マレーシアが北朝鮮の立場に一定の配慮を行うと踏んだためとも考えられる。韓国の情報機関・国家情報院の李炳浩(イ・ビョンホ)院長も1997年に駐クアラルンプール大使として現地に赴任している。ただ一方で今回の事件により、北朝鮮とマレーシアとの関係は悪化せざるを得ないとの見方もある。

チェ・スンヒョン記者
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