公衆トイレ不足の江南大路、深夜は男女問わず路上で…

 江南大路の店のオーナーたちによると、昨年5月に発生した「江南駅トイレ殺人事件」以降、ビルのオーナーたちが通行人に開放してきたトイレのドアに鍵を掛けるようになったことで、トイレ不足に拍車が掛かったという。アパレル店が入店しているあるビルの管理人のイさん(61)は「殺人事件以降に入店した店のオーナーが関係者以外の立ち入りを拒んでいるため、夜間の時間帯のトイレの開放を中断した。事故が起これば誰も責任を取らない」と説明する。

 区庁は「ビルのオーナーが協力しないため」と責任を回避している。瑞草区庁の関係者は「『江南駅トイレ殺人事件』以降、安全なトイレを確保するために区役所の職員がビルのオーナーを3、4回ずつ訪ねてトイレを開放するよう説得した。しかし、『借家人が出ていったら責任を取れるのか』『財産権侵害だ』と言われて、ほとんどの所で断られた。本当に大変だった」と話す。しかし、ビルのオーナーの話は食い違っている。トイレを開放する場合、瑞草区はトイレットペーパーを、江南区は月8万ウォン(約7900円)を支援しているが、その規模があまりにも小さ過ぎるというのだ。あるビルでガードマンとして働くイ・テソンさん(71)は「以前トイレを開放した時は夜になるとトイレを利用するお客さんたちでビルの1階の廊下がいっぱいになった。現実的に区庁から数万ウォン(数千円)をもらうためにトイレを開放するというのは簡単なことじゃない」と話した。

キム・ミンジョン記者 , キム・ミョンジン記者
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