■シャーマン・密会説
朴大統領が崔順実(チェ・スンシル)氏の父、崔太敏(チェ・テミン)氏の「20回忌薦度斎(追善供養)」に300人の命をささげるため、政府がセウォル号を故意に沈没させたとか、朴大統領が事故当日午前、シャーマンの儀式を行っていたとかいううわさも流れた。しかし、根拠が示されておらず、事実として確認されていない。一部には朴大統領が崔順実氏の元夫、鄭潤会(チョン・ユンフェ)氏に会っていたという疑惑も指摘されたが、事実ではないことが検察の捜査で判明した。
■後手の対応による死者増加説
朴大統領による事故当日の対応が遅れたことで、助かるはずの檀園高校の生徒らが犠牲になったとの主張も事実関係としては根拠を欠くことが分かった。
大統領府国家安保室は事故当日の午前8時58分、全羅南道珍島沖で起きたセウォル号事故の報告を受け、大統領に午前10時に1回目の書面報告を行ったとされる。しかし、それより30分以上前の午前9時23分の段階で既にセウォル号は50度以上船体が傾き、内部の乗客救助は科学的にも現実的にも不可能だったというのが大統領府や海洋警察の説明だ。大統領府の金奎顕(キム・ギュヒョン)外交安保首席秘書官は今月1日、憲法裁での弁論に出席し、「朴大統領に救助指揮責任を問うのは間違っている」と主張した。