【コラム】「パーフェクトストーム」に襲われかねない韓米同盟

 【コラム】「パーフェクトストーム」に襲われかねない韓米同盟

 韓国の最大野党「共に民主党」を少し前に離党した金鍾仁(キム・ジョンイン)元議員は、代表的な「文在寅(ムン・ジェイン)不可論者」だ。「共に民主党」の文在寅・前代表は決して大統領になることはできず、大統領になってはならない、というのが金・前議員の所信。金氏はこの信念に従って、比例代表の議員職を捨てた。民主党の有力大統領候補となった文氏に、同党にとどまりつつ対抗することはできない、という判断を下したという。

 おととい発表された世論調査(SBS放送、カンター・パブリック)では、金・前議員の支持率は0.9%だった。この調査で、文・前代表の支持率は31.1%だった。文氏の支持率は、2位の候補(安煕正〈アン・ヒジョン〉忠清南道知事)より2倍以上も高い。「文在寅大勢論」といってもあながち間違ってはいないことを示す数字だ。そんな文氏に立ち向かおうと、金・前議員は3年以上も任期が残っている国会議員の椅子を放棄した。今年で77歳になる金・前議員にとっては、無謀な挑戦とも言える。金氏自身も、そのことはよく分かっている。それでも、金氏が離党を決行した理由は何か。

 朴槿恵(パク・クンへ)前大統領の弾劾とセットで進んだ大統領選の局面で目立つ現象の一つが、文氏に対する拒否感がますます強まっている、というもの。ソウル都心部で行われた、60代以上が主軸を成す「弾劾反対太極旗集会」が大きな勢いを得たのも、こうした感情が下敷きになっている。全く同じ「親盧」(盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉元大統領に近い)出身の安煕正知事が、2カ月余りという短い期間で文氏に挑戦できるほど勢力を拡大できたのも、同じ理由からだ。このごろは、文在寅大勢論に劣らず「文在寅veto(拒否)心理」も目立っている。また、文氏に対する拒否感とまではいかずとも、なぜだか不安だという人も増えている。文氏の支持率が30%台前後で足踏みしている点や、架空の二者対決で軽く50%を超えるということができずにいる点も、こうした世論の流れと無関係ではないだろう。

朴斗植(パク・トゥシク)副局長兼社会部長
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