【コラム】「パーフェクトストーム」に襲われかねない韓米同盟

 文氏に対する不安感は、韓国にのみ限った話ではない。韓国の唯一の同盟国たる米国が、特にそうだ。今年になって韓国を訪れたり、電子メールで連絡をやりとりしたりしたワシントンの韓半島(朝鮮半島)専門家らは、文氏に対する不安や、気に入らないという印象を隠さなかった。どこの国でも政権交代は重大な変化で、常に一定の不安を伴う。しかし今、韓米関係に迫りつつある変化は、こうした通常の範囲を超えるものだ。米国のある研究者は「韓米関係が“パーフェクトストーム”に見舞われることもあり得る」と語った。台風など互いに異なる複数の自然現象が同時に発生することで、大変な破壊力を持つ災害に発展するという「パーフェクトストーム」。それが韓米関係に迫っているかもしれない、というのだ。

 1月に就任した米国のドナルド・トランプ大統領は、これまで韓国人が相手にしたことのないタイプの米国大統領だ。トランプ大統領は、米国の外交予算を37%削ると言いだした。ホワイトハウスと国務省で韓国問題を担当する陣容は、2カ月近くも空席の状態だ。さらにトランプ大統領は、この状況で新たな韓半島政策を作ると言いだした。来月初めに米国を訪問する中国の習近平国家主席の前で、その構想を披露する可能性が高い。こうした動きを、韓国は手をこまねいて見守ることしかできない。

 こうした中、金大中(キム・デジュン)・盧武鉉政権で外交・安全保障の要職を務めた人々が「朴・前大統領の任命した外交・安全保障官僚は今すぐ全ての行動を中止して、これ以上何もするな」という声明を出した。この人々は、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を「希代の惨事」と呼んだ。この人々の主張は、結局のところ文氏の問題に帰結することになる。文氏は、外交・安全保障分野において金大中・盧武鉉政権の政策継承を絶えず叫んでおり、声明を出した人々のうち相当数は、文氏陣営と直接・間接に関わっているからだ。

朴斗植(パク・トゥシク)副局長兼社会部長
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