右傾化する日本、競売サイトで旧日本軍アイテムの取引盛況

 日本が右翼団体所有の学校法人による国有地格安購入問題で揺れる中、日本のオークションサイトで帝国主義時代の日本軍の物品が活発に取引されていることが分かった。

 21日、日本最大のオークションサイト「ヤフオク」で「日本軍」のキーワードで検索すると、3000件以上の物品がヒットした。日本の軍国主義の象徴である戦犯旗の名称「旭日旗」で検索しても1000件以上の品物が出てくる。

 戦犯旗は種類によって価格は千差万別だが、安い物は1000円ほどで購入できる。陸軍・海軍航空隊が使っていた刀、太平洋戦争当時に使用された砲弾も出品されている。これらの品物には「殺傷能力なし。インテリア小物としてご使用ください」との説明が付けられている。

 旧日本軍の戦闘服や戦闘靴、鉄帽なども多数、出品されている。ほかにも旧日本軍の野戦教範、中日(日中)戦争で使われたというたばこケース、帝国主義時代に授与された勲章、薬きょう、水筒、飯盒など、帝国主義の郷愁を呼びさますさまざまな品物が売買されている。保存状態や希少性などによっては1点で数十万円もの値が付く。

 日本国内、また国外でも「戦争の遺品を記念品として販売するのは不適切だ」との指摘はあるが、ヤフオク側は旧日本軍関連の品物の出品を禁じることはできないとの立場だ。

 ヤフオクの関係者は「旧日本軍の遺品の販売を禁じれば、資料として価値のある物品が廃棄される恐れがある」として「一律に取引を禁じるのは適切でない」と説明した。

 この対応は、インターネットオークションサイト「eBay(イーベイ)」とは対照的だ。eBayは昨年12月、旧日本軍の遺品の出品に関する書き込みは削除するとの方針を定め、施行している。旧日本兵の遺族と交流する米国の民間団体が、取引をやめるよう要請したからだ。

 安倍晋三首相が執権して以降、徐々に頭をもたげてきた日本国内の右傾化現象は、最近になって一層露骨になってきている。

 先月26日には嫌韓を掲げる極右政党「日本第一党」が発足した。党首の桜井誠氏は「政権を取ったら韓国と断交する」と宣言した。桜井氏は日本の代表的な極右団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の設立者として知られ、昨年7月には東京都知事選に出馬して約11万4000票を獲得した。

キム・サンユン記者
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