【萬物相】カール・ビンソン騒動

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 「空母から兵士が脱走しようと隠れても自首するまでは捕まえる方法がない」「海の上の飛行基地」…米空母に関するジョークだ。全長333メートル・高さ76メートルの米原子力空母はそれほど巨大だ。航空機80機を積むことができ、作戦半径は1000キロメートルに達する。20年間稼動する原子炉のおかげで燃料を気にせずに航行できる。米国はこうした空母を10隻以上保有しており、戦争の概念は劇的に変わった。

 日本の中曽根康弘元首相は空母の威力を国家戦略と結び付けた。中曽根氏は1980年代に日本を米国と共にソ連に対抗する「不沈空母」にすると発言した。日米が固く団結し、ソ連の影響力拡大を防ぐという意思を空母に例えて表現したものだ。不沈空母論は日米同盟を一段階引き上げた「ロン・ヤス(レーガン・中曽根)」時代を象徴する言葉として使われた。

 米空母機動艦隊の動向は、韓半島(朝鮮半島)危機のたびに大きな関心を集めた。1976年に板門店で起こった「ポプラ事件」では米軍大尉が北朝鮮軍兵士に殺害された。すると、米国は空母「ミッドウェイ」機動部隊を東海(日本名:日本海)に展開させた。「ポール・バニアン作戦(ポプラ伐採作戦)」時、北朝鮮軍が少しでも異常な兆候を見せればすぐに焦土化するという意思表示であった。北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席=当時=はその時になってやっと遺憾の意を表明した。米国は2010年に韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件が発生した時も、空母「ジョージ・ワシントン」を出動させて武力をアピールした。

李河遠(イ・ハウォン)論説委員
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