新型弾道弾を発射した北朝鮮「米国本土も打撃圏内」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が今月14日、新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)の試射を現場で視察した際「米本土と太平洋作戦地帯がわれわれの打撃圏内に入る。米国がわれわれに対して下手にちょっかいを出すなら、史上最悪の災いを免れないだろう」と発言したという。北朝鮮の国営メディアが15日に報じた。

 今回の弾道ミサイル発射で米国本土攻撃の可能性を示し、米国を交渉のテーブルに引き出そうとする狙いがあるものと解釈されている。

 労働党の機関紙『労働新聞』などは15日、新型ミサイルを「火星12型」と呼び「威力が強い大重量の核弾頭搭載が可能」と伝えた。専門家らは、「ロフテッド軌道」で発射された今回のミサイルの飛行距離と到達高度を考慮すると、通常の角度(30-45度)で発射した場合、大陸間弾道ミサイル(ICBM)クラスの射程になることもあり得ると分析している。ある消息筋は「今回使われたエンジンを2-3基束ね、ロケットを2段式や3段式にすれば、米国本土を攻撃できる射程1万キロ以上はすぐに可能」と語った。

 金正恩委員長はこの日「世界で最も完成された兵器システムは、決して米国の永遠の独占物ではなく、われわれも相応の報復手段を使える日が来ると確信している。誰が認めようが認めまいが、わが国は名実共に核大国」と発言した。『労働新聞』も15日「(核・ミサイル問題は)われわれと米国の間で論じるべき問題であって、かいらいども(韓国)が口を挟むことではない。(韓国は)米国の手下であって、いかなる権限も、資格もない」と主張した。

 北朝鮮の核開発は米国の「敵対的政策」に伴う選択なので、「韓半島(朝鮮半島)の平和体制構築」問題などは米国と直接交渉したいということだ。

 北朝鮮の新型IRBMには、3月18日に北朝鮮が平安北道鉄山郡東倉里の西海衛星発射場でテストした、新型の大出力ロケットエンジンが取り付けられているという。金正恩委員長は当時、エンジン技術者と推定される人物を背に負うという異例の姿を演出してみせ、満足感を示した。それから2カ月たたないうちに、この新型エンジンを積んだミサイルの発射に成功した。

 このエンジンを2-4基束ねれば(クラスタリング)、重さ500キロ-1トン以上の核弾頭を米国西部はもちろん、東部にまで運べるICBMの開発が可能という見方もある。

 韓国軍では、北朝鮮が今回試射に成功したエンジンを基に、新たなミサイルのテストを引き続き行うものとみている。韓国政府の消息筋は「またも北朝鮮が『大重量核弾頭搭載』に言及したところからみて、新たな核実験の可能性も高いとみられる」と語った。

キム・ミョンソン記者
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