1年にホールインワン4回達成、保険金詐欺で140人摘発

1年にホールインワン4回達成、保険金詐欺で140人摘発

 ある保険ライフプランナーは「ホールインワン保険」に加入した知人たちと定期的にゴルフをしていた。ホールインワン保険とは、パー3のホール(3回目打ってボールを入れるのが基準打数となっているホール)で、1打でホールに入れるホールインワンを出した場合、祝賀会などの出費をまかなうための保険をいう。このライフプランナーを中心にホールインワン保険に加入した14人は、2012年12月から16年4月までに18回もホールインワンを記録し、合計6700万ウォン(約670万円)を受け取っていた。彼らのゴルフの腕前は相当のもののように思えるが、実は保険金詐欺を狙った虚偽のホールインワンだった。

 金融監督院と天安市西北警察署は、これらを含めホールインワン保険金詐欺をたくらんだ計140人を摘発し、現在捜査中であることを28日、発表した。ホールインワン保険は年1万ウォン(約1000円)前後で加入でき、保険金は平均330万ウォン(約33万円)だが、2012年に68%だった損害率(受け取った保険料に対して支給した保険金の割合)が15年には135%と大幅に上昇、保険金詐欺疑惑が取りざたされていた。

 過去の統計を見ると、一般の人がホールインワンをする確率は1万2000分の1前後とかなり低い。週末ごとにゴルフをしても57年はかかる。しかし、金融監督院などが調べた結果、6人は1年に4回ホールインワンを記録し、別の41人も順にホールインワンをしたとして保険金を受け取っていた。ホールインワン保険に5つ以上加入し、一度のホールインワンで計1000万ウォン(約100万円)以上の保険金を手にした人もいた。このほとんどがキャディーなどと口裏を合わせた虚偽の申告によりホールインワン証明書の発行を受けた詐欺だった。虚偽の領収書を使って保険金をだまし取ったケースもあった。

 普通はホールインワンをした場合にゴルフ仲間にごちそうしたり記念品を配ったりするための費用にあてがうためホールインワン保険に加入するが、今回摘発された人々は祝賀会や記念品配布はせず、保険金だけ手にしていた。金融監督院は「ホールインワン保険の加入審査を強化する」と話している。

金信栄(キム・シンヨン)記者
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