ソウル大教授「韓国は中・日間で調停者の役割を果たすべき」

ソウル大教授「韓国は中・日間で調停者の役割を果たすべき」

 「韓国は、韓米同盟関係を維持しつつ、東アジアの韓中日三角関係において重要な役割を遂行する外交的戦略を組み立てるべき」

 21世紀の対外政策において、韓中日3カ国をお互い密接につながった有機的関係として把握し、韓国が中国と日本の間で役割を果たすべきだと唱える研究書が登場した。ソウル大学外交学科の申旭熙(シン・オクヒ)教授(56)は、最近出版された『三角関係の国際政治:中国、日本と韓半島(朝鮮半島)』(写真)=ソウル大学出版文化院=で「韓国は韓米日関係と韓中日関係の交差点において主体性の範囲を拡大し、両者を調和させるための国家戦略を模索すべき」と主張した。

 申教授は「中国が超大国の役割を引き受けると見込まれる中、韓米関係より歴史が長く、地理的に隣接してもいる韓中日の軸に新たに注目する必要がある」と主張した。既存の韓米日関係をそのまま維持すべきとしている点が、一部で持ち上がっている「中国天下秩序再編入論」とは一線を画している。

 申教授は「現在の韓中日関係は、冷戦の過程でつくられたとみるべき」と唱え、脱冷戦に差しかかった現今の状況で三つの問いを投げ掛けた。第一は「米中関係の躍動性の下で、韓国はバランスを取ることができるのか」。第二は「米日関係の連続性の下で、韓国は疎外されるのだろうか」。第三は「中日関係のあいまいさの下で、韓国は意味ある役割を果たせるのだろうか」という問いだ。

 申教授は、第一の問いに対しては「おそらく困難」、第二の問いに対しては「希望的に見て、そうはならないだろう」という回答を提示した。最も積極的な役割が期待されるのは、申教授が「場合によっては可能だろう」という回答を示した第三のケースだ。申教授はここで、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)ローウェル・ディトマ―教授の三角関係論を援用した。「かつての冷戦期は、韓日が協力してそろって中国を敵対視する『安定的結婚』のモデルだった。現在は、中・日がお互い敵対的であっても、そろって韓国とは親しくなるという『ロマン的三角関係』モデルに向かわなければならない」

 中・日が疎遠であればあるほど韓国の戦略的価値が高まり、韓国は両者の間で戦略的レバリッジ(てこ)の役割を果たすべきだというのだ。申教授は「中国脅威論と中国包囲論の間で、一方に偏ることなく、『中・日協力のファシリテーター(世話人)』『北東アジア地域主義のファシリテーター』という役割を設定する必要がある」と主張した。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
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