米医療陣「昏睡帰国の大学生に食中毒の証拠なし」

 13日(現地時間)、北朝鮮に拘束されてから1年5カ月ぶりに送還された米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)は、深刻な脳損傷による植物状態にあると米国の医療陣が明らかにした。これは、「ワームビア氏は昨年3月に食中毒(ボツリヌス症)にかかった後、睡眠薬を飲んで意識不明になった」という北朝鮮の主張に反論したものだ。

 米オハイオ州シンシナティの州立病院に務めるダニエル・カンター教授は15日、記者会見を開き、「ワームビア氏は脳組織の損傷を広範に受けた状態で、食中毒にかかったという証拠は見つからなかった。こうしたケースは普通、心肺停止のために脳に十分な血液が供給されず、一部の脳組織が壊死して発生する。(ワームビア氏は)まばたきはするが言葉は話せず、いかなる行動も自発的にはできていない」と説明した。CNNは「医学的には事実上の植物状態を意味するものだ」としている。

 脳損傷の原因について、カンター教授は「正確な情報がない」と答えた。「殴打や暴力を受けた痕跡はあるか」という質問にも、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を示していないし、骨折治癒の証拠もない」と答えた。つまり、原因は分からないということだ。

 ワームビア氏の父フレッド・ワームビア氏はこの日、記者会見を開き、「北朝鮮が私の息子を扱った方法は、文明国として弁解の余地がない。彼ら(北朝鮮)は獣のように悪らつで暴力的だった」と述べた。フレッド氏はまた、「前日夜10時ごろ、ドナルド・トランプ大統領から電話が来た。(トランプ大統領が)関心を示し、努力してくださったことはありがたい」と言った。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは同日、「毎年、西側から好奇心のため約5000人が北朝鮮を旅行しているが、このうち1000人前後が米国人だ。なぜ米国は北朝鮮旅行を禁止しないのか」と主張した。レックス・ティラーソン国務長官はこの前日、「北朝鮮旅行の制限措置を検討しているところだ」と述べた。

ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
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