監禁・売春強要されたタイ人女性を救出 /釜山

スーパー店員に所在知らせるメモ

 今年5月16日午前4時20分ごろ、釜山市釜田洞のスーパーマーケットを外国人女性5人が訪れた。数カ月前から周期的に未明に来店し、即席麺やトイレットペーパーなどを購入するなじみの客だった。この日はうち1人が先にレジに来て、店員に代金を差し出したが、その間に手のひらほどの紙きれが挟まっていた。英語、韓国語、タイ語で書かれており、英語は「私はビルの4階に捕らえられている」という内容だった。韓国語はたどたどしい文体で「警察を呼んでほしい。私は建物の4階に捕まっている。私はだまされた。彼は私を違法に働かせる。私はタイにいた。知らせてほしい。助けを求める」と訴える内容だった。

 店員は女性が監禁されており、助けを求めていることを察知。そのメモに英語で「112(警察)に通報し、あなたを助ける」と書いた。

 しかし、タイ人女性は首を横に振り、すぐに商品を手に一行と店を出ていった。店外では30代とみられる韓国人男性が待っていた。店員は「すぐに通報すれば報復されると思ったのではないか」と感じた。店員は勤務を終え、午前8時半ごろに釜山鎮警察署を訪れ、メモを届け出た。外国人女性が商品購入時にポイントを貯めるために残した携帯電話番号も伝えた。

 警察がその番号を追跡したところ、類似する性風俗店を摘発されたことがある男(38)が浮上した。警察はスーパー周辺の聞き込みを行い、ビルの4階に廃業した占い店を発見した。鉄の扉で施錠されており、出入りする人はいないようだった。

釜山=パク・チュヨン記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい