【コラム】韓国が直面する現実は誇りなのか、恥なのか

「これが政府か」という疑念

 私設検問所を設けて終末高高度防衛ミサイル(THAAD)部隊を封鎖した慶尚北道星州郡の一部住民・反米団体メンバーによる行動を見て、一般の人々は「これが国か」と嘆いている。だが実際には「これが政府か」の方がより正確な表現だろう。国家政策に抵抗する勢力はどこにでもある。しかし、違法行為を放置して自らの機能をまひさせる政府はほかにない。国が間違っているのではなく、ひきょうな政府が問題なのだ。このような政府を信じて生きなければならない境遇に息が詰まる思いだ。

 先日の海外歴訪で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「国の地位は変わった」と述べた。また、「世界が韓国をもてなしてくれる」と言い、「ろうそく革命(ろうそくデモ)」に言及した。外国から見た韓国の地位が上がったとはうれしい限りだ。しかし、どうしても首をかしげたくなるのは致し方ない。韓国が直面している現実は、文大統領の言葉に程遠いからだ。誇りに思うどころか、他人に見られたら恥ずかしいと思うようなことが連日行われている。国がちゃんとした方向に向かって進んでいるのか疑わしく思うことは一度や二度ではない。

 「これが政府か」の元祖は貨客船セウォル号沈没事故だ。事故発生を受けて、当時野党だった共に民主党は朴槿恵(パク・クネ)政権攻撃にすべてを賭けた。同政権の無能さと無責任は許せない、と言った。崔順実(チェ・スンシル)国政介入事件の時も、中東呼吸器症候群(MERS)問題の時もそうだった。このように、何か事が起これば政権の存在理由を問うてきた人々が今、政権を取った。それでも一般の人々はまだ「これが国か」「何が変わったのか」と感じている。

朴正薫(パク・ジョンフン)論説委員
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