【萬物相】授業中に自慰行為、変わり果てた韓国の教室

 全国49万人の教員のうち、70%を女性教員が占めている。小学校の教員の実に77%が女性で、初めから男性教員を採用しない学校もある。ただでさえ教師の権威が揺さぶられている最近は、女性教員の受難の時代と言えるだろう。一部では「思春期のいたずら」として聞き流そうとする動きもあるが、今では度を越えてしまった。いくら幼い生徒たちのやることだとしても、犯罪に近い。1758人の女性教員を対象にアンケート調査を行ったところ、70%がセクハラを経験したと回答した。

 一昨年、全羅北道のある高校生は、女性教員に質問するふりをしてスカートの中を撮影し、捕まった。同生徒は、中学時代にも同じことをやった経験があるという。誤った行動が繰り返されるのは、韓国の教育のどこかに穴が開いてしまったという証拠だ。大田の中学校の教室で9人が「悪いこと」をしている間、残りの生徒たちは羞恥心、恐れ、怒りのような複雑な感情を抱いていたはずだ。しかし、多くの場合は沈黙を決め込む。セクハラに対する教員からの通報は年に約100件というものの、実際にはもっと多いだろう。教員は恥ずかしくて届け出できないし、生徒は見て見ぬふりをする。犯罪と暴力に目をつぶった教室。これが大韓民国の未来であるようで恐ろしい。

アン・ソクペ論説委員
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