金正恩氏の呼称に頭を痛める韓国大統領府

 韓国大統領府は前政権で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を呼称無しの呼び捨てにしていたが、現政権では「金正恩(朝鮮労働党)委員長」に統一する方向で検討が行われていることがわかった。大統領府が16日に明らかにした。大統領府のある関係者はこの日「北朝鮮の挑発行為に対しては強い態度で対処するが、最終的に韓半島(朝鮮半島)の平和体制を構築するためには北朝鮮との対話が必要だ。これは政府としての考え方だ」とした上で「金正恩氏を対話の主体として認めねばならないだけに、外交部や統一部(いずれも省に相当)など政府の各部処(省庁)で『委員長』の呼称を使う方向で検討が進められている」と伝えた。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこれまでの海外歴訪の際、金正恩氏に対して「委員長」の呼称を使った。たとえば先月30日に米国戦略国際問題研究所(CSIS)で演説した際、文大統領は「金正恩委員長との対話も必要だ」と述べ、また今月6日にドイツ・ベルリンのケルパー財団で行った演説で北朝鮮に様々な提案を行った時には「金正恩委員長に会う用意がある」と述べるなど、いずれも「委員長」という呼称を使った。

 朴槿恵(パク・クンヘ)前政権の初期も大統領府や外交・安全保障関連の部処が北朝鮮についてコメントする際、公式の席では金正恩氏を当時の職責である「第1秘書」あるいは「国防委員長」などと呼んでいた。しかし昨年1月に北朝鮮が4回目の核実験を行ったことでその呼び方も変わった。たとえば朴前大統領は同年2月に大統領府での会議の際「金正恩が韓国に対するサイバーテロを集中して行うよう指示した」と職責なしの呼び捨てにし、これを受けて外交部や国防部もブリーフィングなど公の席で「金正恩」と呼ぶようになった。また朴前大統領は昨年9月に北朝鮮が5回目の核実験を行った直後も「金正恩の精神状態は統制不可能」と発言している。

イ・ミンソク記者
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