【社説】譲歩と裏切りの南北対話、また堂々巡りの繰り返しか

 韓国政府は17日、北朝鮮に軍事会談と赤十字会談を同時に提案した。まず韓国国防部(省に相当、以下同じ)は、軍事的緊張を高める全ての敵対行為中止に向けた南北軍事当局会談を今月21日に開催することを提案した。また大韓赤十字社は、離散家族再会行事を含む人道問題の懸案解決に向けた会談を来月1日に開催することを提案した。

 韓国と北朝鮮による直接の会談は、2015年12月に南北次官級協議が開催されて以来途絶えたままだ。もちろん南北間における対話を再開することは必要だ。ただしなぜ今こちらが低姿勢とも受け取れるような態度で対話を求める必要があるのか、この点は慎重に検討すべきだ。今月4日に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射成功を宣言したことを受け、国連は北朝鮮に対する新たな制裁について協議を行っており、また米国は北朝鮮と取引のある外国企業に制裁を加える「セカンダリーボイコット」に向け本格的に動き出した。このような厳しい状況の中、韓国政府は軽々しい南北対話が国際社会の流れに反するとの懸念に耳を傾けるべきだ。文大統領は先月の韓米首脳会談で緊密な協力を行うことで一致はしたが、今回の提案が米国から十分な支持を得られているか気になるところだ。

 今回の韓国政府の提案に北朝鮮が応じ、今後南北間の軍事会談が実現した場合、北朝鮮が韓米合同軍事演習の中止を求めてくるのは間違いない。また北朝鮮に対する拡声器放送の中断も要求してくるだろう。北朝鮮によるこれらの要求は韓国国内を混乱させ、一致した対応を難しくするとの指摘は以前から根強くある。拡声器放送は北朝鮮による4回目の核実験と地雷を使った挑発への対抗措置だが、北朝鮮の態度が全く変わっていないにもかかわらず、先に制裁を解除するのは常に韓国側だ。これでは北朝鮮が今回の会談で態度を変えることもあり得ないだろう。

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