南北会談提案、北と事前協議はなかったと主張する韓国政府

 韓国政府は17日、北朝鮮に赤十字会談と軍事当局会談を同時提案したが、提案に当たって事前に北朝鮮と水面下の接触が行われてきたかに注目が集まっている。

 かつての金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では北朝鮮と正式な会談を行うに当たり、水面下で非公式の事前交渉を行い、雰囲気を高め議題を調整したケースが幾つもあった。現在の徐薫(ソ・フン)国家情報院長や統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官などは過去の政権でも水面下の接触を何度も担当してきた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交安保特別補佐官も今年5月、メディアとのインタビューで南北関係の今後の見通しについて「北朝鮮と水面下で交渉を行い、その上で正式な形の交渉を行い特使を送るようになるだろう」とコメントしている。

 この問題について趙長官は17日の会見で「北朝鮮と事前の接触があったか」との質問に「そのようなことは特になかった」と答えたものの、その直後に「かなり長い期間、南北間の接触は行われていなかった」「もし北朝鮮が提案に応じてくれば、今の政権発足から最初の南北対話となるだけに、互いに関心のある内容を自然に話し合えるだろう。そのような側面から理解してほしい」と述べた。

 大統領府のある関係者は本紙との電話インタビューで「事前の接触はなかったが、時期的に、1回程度は踏み出しても良い時期だと判断した」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月6日、いわゆる「ベルリン構想」を発表した際、休戦協定から64年となる7月27日に南北が軍事境界線で一斉に敵対行為を中断することを提案したが、その27日までわずか10日しか残っていない点も今回の提案に影響しているようだ。別の韓国政府筋は「最近、北朝鮮が挑発行為を相次いで行っているため、事前に接触できる状況は整っていなかった」とコメントした。

 趙長官は米国と事前の話し合いがあったかを尋ねる質問に「われわれが韓半島(朝鮮半島)の平和問題を主体的に解決することについて、韓米首脳会談やG20(20カ国・地域)首脳会議などで国際社会と意見が一致した部分がある。その範囲内で必要な協力が行われている」と説明した。

朴国熙(パク・ククヒ)記者
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