北朝鮮危機:「主導権握る」と豪語の文在寅大統領、北に言及せず

韓国大統領府、NSCで核原則論ばかり「北の緊張高める行為中止促す」

 北朝鮮の核問題で主導権を握りながら「運転席に座る」と言っていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の北朝鮮核問題対処構想が、米朝間の緊張の高まりで委縮している。大統領府は10日も「平和管理」と「対話促進」の見解を口にするだけだった。

 大統領府は同日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長の主宰で2時間、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いた。朴洙賢(パク・スヒョン)大統領府報道官は記者会見で、「北朝鮮が緊張を高める行為を中止するよう求めた。韓米間の連合態勢を土台に、米国など主要国との協力の下、平和管理のためあらゆる措置を講じることにした」と語った。そして、「韓半島(朝鮮半島)問題の核心的当事者である韓国政府は、北朝鮮に対して対話の扉を開き、緊迫した状況の解消と外交的努力を展開することにした」とした。記者が「文大統領は何か言わなかったのか」と聞くと、朴洙賢報道官は「大韓民国大統領は国民の安全と財産を守るためあらゆる努力を尽くしている。会議の直前、出席者に『必要なあらゆる措置を講じよ』と指示した」と述べた。大統領はNSC全体会議にだけ出席し、常任委員会には原則として出席しない。

 文大統領は同日行われた首席秘書官・補佐官会議でも、北朝鮮問題に言及しなかった。前日も「自主国防強化」などの原則的な発言にとどまった。こうした雰囲気は、北朝鮮の核問題で主導権を握ると言っていたこれまでの発言とは異なる。文大統領は大統領選挙時だった4月、「北朝鮮の核問題を米中など隣国にだけ任せておくことはできない。韓国が主導しなければならない」と言った。先月の訪米時は「南北関係で周辺国に頼らず、韓国が運転席に座って主導していく」と言っていた。

 しかし、北朝鮮が先月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことから、文大統領の「運転席論」は現実味を失っている。7日の電話会談でトランプ大統領が南北対話を試みたのかどうか尋ねると、文大統領は「私の対話提案は北朝鮮のミサイル挑発に関連したものではない」と、南北対話の主題が北朝鮮の核問題でないことを明らかにした。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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