【コラム】映画『軍艦島』は骨の髄まで愛国・反日映画だ

 偶然にも『軍艦島』と『1945』には同じせりふが出てくる。「何と言われても朝鮮の種だ」。国がない悲しみもつらいのに、集まればすぐに敵味方に分けたがり、言い争う姿を朝鮮人自らが冷笑するシーンだ。冬に光化門デモを目撃したメディアアーティスト界の巨匠でポーランド出身のクシュシトフ・ウディチコも問い掛けた。「ろうそくも太極旗も『民主主義を』『国のために』と叫びながら、なぜ両集団ともバリケードを築き、互いに軽蔑するだけで意思疎通を図らないのか」

 舞台『1945』の一番の見どころは、餅を売って故郷まで帰る費用を稼ごうと、救済所の朝鮮人たちがみんなで力を合わせて餅をつきながら平和だったころを歌う場面だ。歴史学者の申采浩(シン・チェホ)は、時代の流れを追って群れたがり、他人のせいにする韓民族の奴隷根性を叱咤(しった)したが、それと同時に韓民族は困窮の中でも隣近所の人々と餅をついて一口でも分け合った白衣民族だった。非常に感傷的なシーンではあるが、それにも増して客席が涙の海になったのは、韓国の現状がそれだけ暗鬱(あんうつ)としているからだろうか。北朝鮮の核問題が累卵の危うきにある今、敵味方の色分けや報復に余念がない為政者が恨めしいばかりだ。

文化部=金潤徳(キム・ユンドク)次長
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