北朝鮮危機:中国紙「北がグアム攻撃し米国が報復しても中国は中立保つ」

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は11日、北朝鮮が米領グアム周辺への弾道ミサイル発射を示唆していることについて、「北朝鮮が主導的に米国領土を脅かすミサイルを発射して報復を招いても、中国は中立を守るだろう」と報じた。

 環球時報は同日、「韓半島(朝鮮半島)の極端なゲームが戦争を招くこともあり得る」という題の社説で、米国も北朝鮮も批判して上の通りの見解を示した。環球時報は、米国に対しても「軍事的攻撃で北朝鮮の政権転覆を試みて韓半島の政治の勢力図を変えようとしているなら、中国は断固これを阻止するだろう」と書いた。だが、北朝鮮に対する批判の程度の方がはるかに強かった。

 同紙は専門家へのインタビューでも北朝鮮に警告した。軍事専門家の宋忠平氏は環球時報のインタビューに、「中長距離弾道ミサイル『火星12』はグアムに到達する能力があるが、戦争が発生すれば米国と同盟国はミサイルが発射される前に破壊するだろう」と言った。北朝鮮の「火星12」は液体燃料注入や発射位置への移動などでかなりの準備が必要で、その間に米国の偵察衛星が位置をつかんで攻撃できるということだ。復旦大学の鄭継永教授も「戦争が発生すれば北朝鮮は深刻な破壊に直面するだろう」と語った。

 こうした中国による北朝鮮への警告は、米朝間の緊張が高まっているのに伴い、対話を通じた問題解決を主張してきた中国の立場がなくなってきていることによるものと見られている。

 米日刊紙ウォール・ストリート・ジャーナルは10日(現地時間)、「米朝間の緊張が高まるにつれ、対話で交渉していこうとしていた中国が選べるオプションはほとんどなくなった」と報道した。中国人民大学の成暁河教授は同紙に「中国の目標は米国と北朝鮮の緊張が高まり公に衝突するのを阻止すること」と語った。しかし、こうした中国の考えとは違い、現在では中国が選べる選択肢そのものがほとんどないということだ。環球時報が米国と北朝鮮を公に批判しているのも、こうした息の詰まるような状況に反発しているからのように見える。

 ウォール・ストリート・ジャーナルはまた、「ドナルド・トランプ大統領が北朝鮮に対して『炎と怒り』という表現を使ったのは、中国に北朝鮮への圧力をさらに強めてほしいというサインでもある」と分析している。

北京=李吉星(イ・ギルソン)特派員 , 呉允熙(オ・ユンヒ)記者
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