「94年の恨」関東大震災の虐殺、遺族会が真相究明へ

 「関東大地震朝鮮人大虐殺犠牲者遺族会」が30日午後、釜山市南区の国立日帝強制動員歴史館で発足式を開き、正式に発足した。同遺族会はチョ・ヨンギュン氏(62)ら当時の犠牲者の子孫7人と、関東大震災時の朝鮮人虐殺である「関東大虐殺」に関するドキュメンタリーを手がけてきた在日コリアンの呉充功(オ・チュンゴン)監督(62)、ホームレスを支援する活動をしている会の会長を務めているキム・ホンスル(61)牧師、複数の市民団体が発足させた。

 関東大虐殺とは、1923年に日本の関東地方で大地震が起きた直後、日本の官憲や民間人が、当時関東地方で暮らしていた朝鮮人約1万5000人のうち約6600人を殺害した事件のことだ。これまでに従軍慰安婦や強制連行被害者などの遺族会は設立されているが、関東大虐殺の遺族会が韓国で結成されるのは初めてだ。

 6000人を上回る罪のない人々が犠牲になったのにもかかわらず、94年たっても被害者への補償や真相究明は行われていない。遺族会は今後、国内に居住している犠牲者遺族をさらに探し出し、関東大虐殺の真相究明と被害補償のための運動を展開していく方針だ。

釜山=朴柱栄(パク・チュヨン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい