北朝鮮の朝鮮労働党第7期第2回全体会議で党中央委員会候補委員に名を連ねた牡丹峰楽団の玄松月（ヒョン・ソンウォル）団長は、金正恩（キム・ジョンウン）氏の元交際相手とされる。北朝鮮が2015年12月、中国との関係改善を目的に牡丹峰楽団を派遣した際、楽団が公演を4時間前に中止して帰国するという事件があった。当時中国側は舞台の背景に登場する長距離ミサイルのシーンを差し替えるよう求めたとされ、それに反発し、玄氏は帰国を指示したとされる。対北朝鮮消息筋は「上部の承認を受けたとはみられるが、現場で中国の要求を拒絶できたのは、玄氏に対する金正恩氏の信任が厚いからだ」と指摘した。幹部出身の脱北者Aさんは「玄氏が普天堡電子楽団時代に金正恩氏と交際していたという説がある」と話した。玄氏の年齢は公表されていないが、40代前半とみられる。