【コラム】韓国人の精神的悪習を呼び起こす「積弊清算」政治

 そこで、いま一度、大統領にお聞きしたい。これまで大韓民国が大韓民国の国民に対し、どんな過ちを犯したと言うのか。大統領が国家のせいにしたくなるほど、国家が犯してしまった過ちがそんなに大きいのか。文在寅政権以前の国家は、国家ではなかったのか。いや、その前に国家と国民は同一体ということをよく理解すべきだろう。この二つは引き裂くことができない。「国家をお返しする」という表現を使ったが、大韓民国はこれまで海外の列強に占領されていたとでも言いたいのか。

 「うまくいけば私の徳、うまくいかなければ先祖のせい、大統領のせい」―これは前世紀、漢江の奇跡について振り返りながら、われわれが反省を迫られた精神的悪習だった。大統領府の演説チームは、今その悪習を再び呼び起こしている。「前政権のせい」と「積弊フレーム」こそがまさに「先祖のせい」であり、国民の生活に責任を負うと宣言し、うまくいかなければ「大統領のせい」になるということがどうして分からないのか。

 平和と非核化を強調しながら、どうして戦争を覚悟する尚武精神を併せ持つことができないのか。全ての個人に対して国家が責任を持つとすれば、これまで自立精神で汗を流して努力してきた若者は、一体どうなるのか。「苦労して重荷を担ってきた者たちは皆私の下に集まりなさい」というのは宗教の領域だ。大統領府は国家の存在理由と大統領の存在理由を区別できないのか。

キム・グァンイル論説委員
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