【寄稿】中国にも「NO」と言えなければ主権国家ではない

 韓国は中国の目と鼻の先にあり、また北朝鮮の核問題では最大の被害国となるにもかかわらず、国際政治の教訓をあまりにも無視している。時には「遠交近攻」という歴史の教訓さえ無視するかと思われるほど、あまりに無策だ。最近も覇権国である中国の本性を垣間見たTHAAD(米国の終末高高度防衛ミサイル)問題を取り繕うためおろおろするばかりだった。しかしTHAAD報復はまだ始まりにすぎない。中国は巨大化するに従い韓国をこれまで以上に手なずけ従属させようとするだろうし、そのための乱暴な実力行使が増えるのも間違いない。康京和(カン・ギョンファ)外交部(省に相当)長官が中国にプレゼントした三不発言(THAADの追加配備をしない、米国のミサイル防衛〈MD〉に参加しない、韓米日軍事同盟はない)も非常に短絡的なもので、現実に立脚した国家戦略をあまりにも軽視する文在寅政権の愚かな考え方を世界にさらけ出した。その結果、韓国の国益は永久に害されるようになるだろう。

 国際政治の舞台ですでに覇権国となった中国は歴史的・文化的な中華帝国主義のDNAさえ今や隠そうとしない。韓国は今こそ断固たる態度を示さなければ、韓半島で2000年続いた中国従属の歴史が今後またも繰り返されるようになるだろう。しかも共産党一党独裁の中国は市民の自由や人権、民主的な多元主義や法治など存在しない国だ。韓国ではリベラル派も民族主義者も米国への低姿勢外交には怒りを示すが、どういうわけか中国の前ではどちらもおとなしくなる。あまりにも不思議な現象だ。米国にも中国にも断固たる態度で「NO(ノー)」と言えなければ主権国家とは言えない。また中国の覇権的な攻勢に対抗する国家戦略がなければ、韓半島における自由と民主主義を持続させることもできない。現実に立脚した国家戦略があってこそ、大韓民国の生存も自由も維持することができるのだ。

尹平重(ユン・ピョンジュン)韓神大学教授・政治哲学

前のページ 1 | 2 | 3 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【寄稿】中国にも「NO」と言えなければ主権国家ではない

right

関連ニュース