韓中会談でのTHAAD言及、真逆の中国報道に青瓦台は…

青瓦台の「韓中関係回復」会見の2時間後
中国メディア「習主席、THAAD問題で韓国に責任ある態度要求」
青瓦台が釈明会見を開く羽目に

 11日にベトナム・ダナンで行われた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平・中国国家主席による韓中首脳会談をめぐり、会談直後の青瓦台(韓国大統領府)の記者会見内容と中国メディアの報道が食い違いを見せ、青瓦台が再び記者会見を開いて釈明するという事態に追い込まれた。

 尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は11日午後7時20分(現地時間)、ダナンで首脳会談の結果に関する記者会見を開いた。それによると、両首脳は予定の時間を20分オーバーして韓中関係発展について深く議論するとともに、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題の関係修復をめぐる韓中合意の発表内容を評価し、両国があらゆる分野で交流協力を迅速に正常化させることで一致したという。習主席は「新たな出発であり良い始まり」と評価した。THAAD問題に関する尹首席の記者会見を受け、韓国メディアは「韓中関係の回復、公式化」「THAAD対立に終止符」などと報じた。青瓦台側は「和気あいあいかつ虚心坦懐な雰囲気だった」と説明した。

 ところがこの記者会見から2時間後、中国国営の新華社通信は英文ツイッターに「習主席はTHAADに対する中国の立場を繰り返し、韓国に対し、責任ある態度で決定を下すよう求めた」と書き込んだ。青瓦台の記者会見では語られなかった内容であり、THAAD問題が両首脳間で修復されたかのような尹首席の説明とは正反対の書き方だった。

 現地で遅い夕食を取っていた韓国の記者たちは、青瓦台に釈明を求め、午後9時40分ごろ「報道しない」ことを前提に青瓦台高官が再び記者会見を開くことになった。この高官は「新華社通信の(ツイッターの)報道内容は、習主席が中国の従来の立場を確認したというもので、10月31日の(韓中両国による)THAAD共同発表文の範囲から外れていない」と説明し「未来の話をするために、過去の話を整理したものだ」と説明した。新華通信の報道は事実だが、THAAD問題には習主席が会談の序盤で少し触れただけで、全体の雰囲気はTHAAD問題を修復して未来志向的に前進することに主眼を置いていた、という趣旨の説明だった。習主席による「新たな出発」という発言も、会談の終わりごろに出たという。しかし、中国側の発表によると、習主席はかなり長い時間をかけてTHAAD問題についてこと細かに話し、これに対し文大統領が「THAADは中国を狙ったものではない」と釈明する羽目になったとしている。このため青瓦台がTHAAD問題に対する習主席の発言を取捨選択し、都合のよい発言だけを選んで記者会見で発表したのではないかとの指摘が出ている。

朴国熙(パク・ククヒ)記者
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