慰安婦関連記録物、ユネスコ登録さらに困難に

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)のオードレ・アズレ次期事務局長(45)=フランス=は11日(現地時間)、「加盟国間の確執を招く可能性のある問題はできるだけ避け、団結を図らなければならない」と明らかにした。AFP通信などが報道した。ユネスコ次期トップのこうした発言で、従軍慰安婦関連記録物が「世界の記憶」(ユネスコ記憶遺産)に登録される可能性がいっそう不透明になったとの見方が出ている。

 アズレ次期事務局長は同日、AFP通信のインタビューで、「ユネスコは解決できない紛争に足を引っ張られたり、機構の機能がまひしたりしている。解決できない問題は避けるべきだ」と語った。

 アズレ次期事務局長は先月12日、ユネスコを脱退した米国とイスラエルが再加盟するよう説得する計画を説明する際、このように述べたという。ユネスコは世界遺産に関する問題で、イスラエルよりパレスチナの方に友好的な立場を取ってきたことが、米国とイスラエルの脱退で決定的な役割をしたと仏紙ルモンドは報じた。米国は、2011年にユネスコがパレスチナを加盟国に正式承認した際、ユネスコ総予算の4分の1を占めていた年間8000万ドル(約91億円)の分担金納付を凍結している。これ以降、ユネスコは財政難に陥った。

 この日の発言は、慰安婦関連記録物の「世界の記憶」登録をめぐる韓日の確執とも無関係ではない。ユネスコ国際諮問委員会は先月30日、慰安婦関連記録物について登録を保留する判断を下した。日本の分担額はユネスコ分担金総額の10%を占めており、日本の顔色をうかがった判断だとの批判がある。

キム・ソンヨプ記者
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