文大統領、中国の「一帯一路」に積極参加意向

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、ベトナム・ダナンで中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、「中国の一帯一路(陸と海のシルクロード経済圏構想)建設を支持し、積極的に参加することを望む」と述べた。中国外務省が明らかにした。これに先立ち、韓国大統領府(青瓦台)がトランプ米大統領の新たなアジア戦略である「インド・太平洋」構想に「同意しない」と表明したのと対照的だ。

 一帯一路政策は習主席が強く推し進めるユーラシア対外戦略だ。中央アジアと欧州を結ぶ陸のシルクロード(一帯)と東アジア、欧州、アフリカを結ぶ海のシルクロード(一路)を通じ、中国の影響力を拡大する構想だ。

 一方、トランプ政権が新たなアジア・太平洋戦略として掲げた「インド・太平洋」構想は、米国、日本、インド、オーストラリアなどと協力を強化し、中国の軍事的台頭をけん制することが骨子だ。これは東南アジアと欧州、アフリカを結ぶ一帯一路構想と衝突する面があり、中国は既に米国のインド・太平洋構想に反発している状況だ。

 国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)元院長は「韓国政府はインド・太平洋構想を軍事的概念としてだけ、一帯一路構想は経済的協力概念としてだけ受け止めている傾向がある。米中が戦略が衝突している状況で、どちらかに傾くことは危険だ」との見方を示した。

イ・ミンソク記者
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