【コラム】フェイクニュースに振り回される韓国社会

 イ・サンホ氏は頭の中で描いた架空の主張に合致する証拠だけを集めて疑惑を提起しているように見える。今年9月、「映画にソ・ヘスンさんの釈明は全くない。魔女狩りではないか」という報道陣の質問に、イ・サンホ氏は「映画は表現の自由に属するからだ」と答えた。自由には責任が伴うが、同氏が今回どのような責任を取るのか、見ものだ。

 科学的事実よりもフィクションやうそ、非科学的な疑惑提起に耳を傾ける世間も問題だが、さらに問題が大きいのは、韓国社会が同じ過ちを繰り返しているという事実だ。2カ月間にわたり世間を騒がせた「キム・グァンソクさん他殺説」も、結局は「第2のダイビング・ベル」問題で終わったが、過ちを認めたり、責任を取ったりした人はいない。キム・グァンソクさんの司法解剖をした法医学者はどんな思いで「疑惑が疑惑を呼び、拡大する状況をいつまで放っておくのか心配だ」と嘆いたことだろうか。「惑世誣民(人々を惑わし世の中を危うくすること)防止法」を作ろうと主張する声もある。法が必要なら作らなければならないが、市民社会の次元ででたらめな疑惑提起に振り回されないよう自制しなければならない。

社会部=イ・スルビ記者
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