北兵士亡命への対応に批判の声、韓国軍は「国連軍の管轄」

韓国軍「国連軍司令部の管轄区域。交戦しなかったのは正解」
国防長官への報告も1時間後

 南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)で13日午後、北朝鮮軍の兵士1人が韓国側へ亡命した際の韓国軍の対応をめぐり、韓国の野党議員らは14日、国会国防委員会の全体会議で「到底理解できない」と批判した。北朝鮮軍が亡命兵に向かってAK-47小銃などで40発以上も射撃を加え、銃弾の相当数が韓国側地域に着弾した可能性が高いにもかかわらず、韓国軍が対応射撃などをしなかったことを問題視しているのだ。これについて韓国軍は「国連軍司令部の管轄区域であるため、どうしようもない」などと釈明している。また、韓国国防部(省に相当)の宋永武(ソン・ヨンム)長官は「(射撃が)続いていたら状況はもっと大ごとになっていただろうが、それを防ぎつつ状況を判断した哨兵はよくやった」と述べた。JSAの警備大隊長は今も米軍が務めているが、部隊隊長である韓国将校が現場の指揮官として指揮権を行使することができる。それにもかかわらず全ての責任を国連軍司令部に転嫁するのは無責任ではないかとの指摘が出ている。

 韓国軍は、JSA地域には「危機を高めないこと」を最優先とする国連軍司令部の交戦規則が適用されると主張する。一般国民の目には13日の対応が物足りないように映るかもしれないが、国連軍司令部の基準には合っているというわけだ。しかし、実際に韓国合同参謀本部(合参)の関係者は、交戦規則の内容について「公の場で言うのは差し控えたい」と明言を避けた。

 一方、韓国軍は今回の亡命事件について宋国防長官への状況報告が遅れたことを認めた。合参のソ・ウク作戦本部長は14日、国会国防委員会全体会議に出席し、事件発生から1時間が経過してから宋国防長官に報告したことを認めた上で「長官にきちんと報告ができなかったのは私を含む実務陣の過ちだ。申し訳ない」と述べた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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